狩猟免許の試験に必ず出る「狩猟期間」は11月15日~2月15日の3ヵ月間(北海道は10月1日~1月31日の4ヵ月間)となっています。
私は7月31日に「わな猟」の試験を受けて、9月14日にわな猟狩猟免状が交付されました。
さらに「狩猟者登録」をしないと狩猟は出来ないので、当然の事ながら11月15日までに間に合うように役所に申し込みに行きました。
しかし、実際に狩猟を始められるのは4月1日からとなってしまいました。
さらには4月1日から1年間ずっと狩猟が出来るのだとか。
最初はその意味が理解出来ませんでしたが、色々な方に話を聞いて行くうちに少しずつ分かって来ました。
猟が出来る期間は重要ですよね。
このやり取りを整理してみましたので、参考にして下さい。
狩猟出来る期間にはローカルルールがある?
冒頭でも書きましたが「狩猟免許を持っているだけでは狩猟は出来ません」
狩猟したい場所の都道府県知事に「狩猟者登録」をしなければなりません。
そして、11月15日~2月15日の3ヵ月間(北海道は10月1日~1月31日の4ヵ月間)という「狩猟期間」にのみ狩猟が出来るという事は原則です。
9月に狩猟免許の交付を受けた私は11月から狩猟が出来るように速攻で役所に行きました。
そうしたら「まずは猟友会の会長と話をしてくれ」と連絡先を教えられました。
さっそく家に行って「狩猟をしたい」と伝えると「来年の4月からだね」と言われ、まさかの回答に頭が真っ白になりました。
「狩猟期間はわなは出来ないんだよ」との事。
「狩猟期間に出来ないんですか?」と聞くと「狩猟なら出来るんだけど」と…。
ちょっと頭がパニックになってその後の話が入って来なかったので、あとで整理したらこういう事でした。
くくりわながダメ
わな猟で使える罠には大きく分けて2つあります。
動物が檻(おり)に入って餌を食べたり特定の場所を踏むと入り口が閉まって出られなくなる「箱罠」。
動物の通り道に埋めて、穴に足を踏み入れるとワイヤーが閉まる「くくり罠」。
狩猟期間中にくくり罠を仕掛けると、鉄砲を使う猟師の猟犬がかかってしまい、多額の損害賠償を払わなければならなくなる。 という事なのです。
「じゃあ箱罠はいいのか?」という話になるのですが、「箱罠はいい」という事でした。
どうやら会長が行っていた「狩猟はいいけど罠は出来ない」というのは、「第一種銃猟免許をとって鉄砲をやるんだったらいいけど、くくり罠をやるんだったら狩猟期間はダメ」という事だったようです。
よく見かける大きな箱罠は高額でしょうし、いきなりは無理でしょという意味も含まれていたのかもしれませんね。
「じゃあなぜ4月からなのか?」という事なのですが、猟友会のローカルルールが関係しているようです。
猟友会とは
猟友会とは都道府県に設置されている狩猟者を会員とする団体で、入会する事によって狩猟免許の試験の受験料を負担してもらえたり、「有害鳥獣駆除」として指定された動物を捕獲した時に行政から報酬がもらえるといたメリットがあります。
狩猟免許の試験で勉強した知識から都道府県が対象になっていると思っていましたが、猟友会には支部があって市町村単位になっていたりするのだそうです。
そして、私が申し込もうとしているのは「市の猟友会」で、ここに入会する人は市内で猟をする事になります。
結果1年間猟が出来る事になりました
手続きの流れは市の猟友会に入会してから市役所に手続きに行くという事なのですが、登録機関が4月1日~3月31日の1年間なのだそうです。
毎年年会費が発生するのですが、9月に申し込んで登録が完了する頃には11月の狩猟期間になってしまい2月までくくり罠を仕掛けられないのに年会費を払うのはもったいないから、来年の4月から始められるように準備したほうが良いという会長の配慮だったのですね。
この記事を書いているのは1月28日。
猟友会へ入会申し込みを提出し、会費を振り込めば入会完了します。
そして、2月末頃までに猟友会の入会を済ませて市に申請すれば4月1日から1年間わな猟が出来る事になります。
その後は毎年切れ目のないように更新していくという事です。
まとめ
わな猟が狩猟期間以外にも1年間通して出来るようになったという話をしました。
私は暮らす千葉県南部の勝浦市は有害鳥獣による農作物の被害が深刻化していて、狩猟免許の申し込みが優先的に受付けられる日があったり、受験費用が補助されたり、捕獲に報酬金が出たりするような地区です。
これは都道府県や市町村によってルールが違って来ると思いますので必ず確認して下さい。
私は市が主催する講習会に参加して、狩猟免許の受け方や猟友会の方の体験談を聞く事によって有害鳥獣駆除に参加しようと決めました。
試験の申し込みは5月くらいからですが、その前に講習会などがあったら参加してみるのも良いと思います。
それでも「知らなかった」という事がたくさんありましたので、少しずつ発信して行こうと思っています。
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